Facebook Twitter

EPO NEWSEPO中部のお知らせ

福井県小浜市で「人口減少社会における地域の課題と食のまちづくり」地域循環共生圏フォーラムを開催しました

2020.12.22

「NPO法人WACおばま」とEPO中部の協働事業として、地域作りを世代交代困難集落の「撤退」戦略から考えてみようというフォーラムを福井県小浜市内の古風な芝居小屋・まちの駅「旭座」で12月20日に開催しました。みぞれが降る寒い中にもかかわらず40人以上の市民が参加しました。
 

 
環境省の西田さんによる地域循環共生圏の説明のあと、金沢大学の林先生による「撤退の農村計画」の題で基調講演がありました。林先生からは整備され活用されている無住の集落の紹介があり、「良い」無住集落があり得ることを気づかされるとともに、過疎と無住化についての撤退戦略の必要性を感じました。
 
この基調講演を踏まえてWACおばまの鳥居理事長から小浜市の上根来(かみねごり)集落の先駆的な撤退について事例紹介が行われました。その中ではまとまって近いふもとに移転した時に親世代が将来を見こして土地を用意していたという話が印象的でした。このコミュニティでは外のNPO、行政、教育機関などとも連携して、元の集落を生産や観光の場所として活用を模索しています。
 
フロアも加えたパネルディスカッションでは、地区の様々な活動について後継者問題や地域資源への光の当て方などの持続可能性についての課題が語られました。食のまちづくりを標榜する小浜市ならではの特徴的な地域資源が様々がある一方で、市内でもお互いの交流が十分でないとの指摘や、市外県外の目で見た位置づけのブラッシュアップが必要との提言など活発な討論が行われました。
 

一覧へ戻る